子どもの遊び場確保・公共施設の総合管理

次に、10番議員、西川良夫君の一般質問を許可いたします。
西川良夫君。
〔10番 西川良夫君登壇〕

●10番議員(西川良夫君)それでは、議長の許可により、一般質問を行います。まず、子供の遊び場の確保についての質問でございます。子供が元気で、外で遊びまわっている光景は、にぎやかで活気にあふれる町の希望そのものでありますが、一方で、にぎやかさが騒音に感じる大も多くなり、時代の変化が子供たちにとっては、エネルギーを発散する場所が制限される社会になっているようにも感じます。

子供は本能的に遊びの中で身体能力や判断力、思考力、地域とのコミュニケーション能力など、あらゆることを自然に体得し、たくましく成長すると言われています。全ての子供たちが、自由にのびのびと遊べる地域社会を目指していくべきではないかと思います。

藍住町は、人口増加に伴い活気のある町として発展を続けておりますが、子供たちが自由に遊べる場所が少ないのか、団地内の道路で五、六人の集団が遊んでいる光景をよく見掛けるようになりました。

以前から、子供が自由に遊べる場所を求める要望が地域の方々からありました。学校の運動場の開放、また、町営住宅の取り壊した後の更地を遊び場にすべきだとか、いろいろありましたが、しかし、なかなか解決には至っておりません。

家でゲームをしていたら、外で遊べと言われ、外で遊んでいたら、外で遊ぶなと怒られた、こういった状況でありますけれども、道路で遊んでいる小学生に、この間、五、六人集まってもらって、よく話を聞いてみると、公園や学校では遊べないということであります。

ボールを蹴ったり、投げたり、その他、自転車で走りまわったりと様々ですが、地域の大人にも協力を得て、子供たちの居場所の確保のための環境整備が必要ではないかと思います。

そこでまず、子供が日常的に体を動かすには、個人単位でも子供が集まって、手軽にかつ安全にスポーツや遊びができる、ふれあい広場等を各地域で整備することではないでしょうか。

そして、運動場や体育館などの施設を地域住民に開放することにより、子供や親子が気軽に、安全にスポーツや外で遊ぶことができるようになることから、地域住民が利用しやすい管理運営についても検討していくべきではないでしょうか。

次に、公共施設等の総合管理について、お尋ねをします。第5次藍住町総合計画では、「行政情報化、公共施設等の総合管理などを推進し、効率的な行政運営を進めます。」と明記されており、具体的な取組についてお伺いします。

インフラを含めた公共施設などは、古い順番から次々と更新時期を迎えることになり、長期にわたり継続的に効率的・効果的に維持管理していくためには、保有する公共施設の全体像を分かりやすくすることであります。

個々の施設の規模や耐用年数、利用状況、人件費等のコスト、収益など詳細な情報を明確にして、資産管理台帳などを作成し、そのデータベースを基に、今後の更新状況はどうなるのか、また、財政負担はいつ頃どれくらい必要になるのか明確になり、将来的に安定したインフラ、公共施設の運営ができるものではないかと思います。

この内容については、平成25年12月の定例会でも質問しております。当時の答弁によりますと、「国は、財政破綻した自治体があったことをきっかけに、会計制度の見直しを求めてきており、これまでの地方自治体の会計では現金の流れのみを把握するもので、減価償却資産などのストック情報やフロ一情報が見えないことから、全ての資産、負債情報等も把握する必要があるとし、総務省では、地方自治体の会計方式を一本化し、全国の自治体に新地方公会計の導入、情報の公表を求めている。

固定資産の価格や築年数、維持費や耐用年数などを一覧できる台帳の作成を促し、中長期の財政計画とともに、インフラの計画的な更新、不要な固定資産の売却、施設の統廃合など、適正な維持管理・公共投資が行われるよう、固定資産台帳の整備も国から求められてくる予定となっている。

こうした動きの中で、本町でも資産の状況が把握できる資産台帳を整備し、計画的な維持管理、また、公表ができるよう、本年度から資産台帳の構築作業に取り掛かったところである。また、公会計との連動したシステムとする予定としている。

予定では、資産管理システムの構築や公有財産の維持管理コスト、資産評価作業などを行い、公有財産の管理一覧、資産台帳を平成29年度までに作成し、公表もできるよう進めていくこととしております。」このような答弁でありました。

そこで、まず、公共施設等の詳細な維持管理状況についての資産の保有状況、減価償却費等、新公会計制度導入に併せて、これまで整備されてきたと思います。その状況をお伺いします。

二つ目には、公共施設の総合管理については、施設個々の利用状況や費用対効果など詳細なデータを基に、施設の拡充や廃止など計画的に進めていくものと思いますが、具体的な取組をお伺いします。以上、答弁をお願いします。

○議長(森志郎君) 奥田社会教育課長。〔社会教育課長 奥田浩志君登壇〕
○社会教育課長(奥田浩志君)

それでは、西川議員の御質問のうち、子供の遊び場についての御質問に答弁をさせていただきます。 

最初の御質問の、子供が集まって手軽にかつ安全にスポーツや遊びができるふれあい広場等を各地域で整備する必要があるのでないか、との御質問でありましたが、子供たちが、自由にのびのびと遊ぶことができるように公園や施設の整備に努めており、特に児童館は、他町に比べ各地域に8館の整備がされております。

児童館は自由来館型であり、誰でも自由に利用することができ、運動場も完備していることから、スポーツ少年団に入っていない子供たちの遊び場の中心となっているのが現状でございます。

児童館以外でも子供の遊び場として、町が整備をした公園や団地内には、「地域こども遊び場」が設置されております。

また、子供が幅広く利用できる遊び場の整備を促進するため、地域や自治会が行う遊び場の整備に要する経費の一部を補助し、子供たちが安心して遊べる環境整備を行っております。

次に、運動場や体育館などの施設を住民に開放し、地域住民が利用しやすい管理運営を、との御質問でしたけれども、学校の体育施設の開放につきましては、条例により学校教育に支障のない範囲で、町民の方々に開放することが可能でありますが、既に体育館、運動場とも放課後に当たる時間帯は、スポーツ少年団が毎日利用をしているのが現状でございます。

西川議員の御指摘のとおり、小学校の運動場は、放課後や休日は、児童の自由な遊び場であり、友達同士や親子で広く活用すべきと考えております。スポーツ少年団の妨げとならない範囲で、子供たちが自由に遊ぶことができないか、スポーツ少年団役員と協議をいたしたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。

○議長(森志郎君) 矢野理事。
〔理事(総務課長事務取扱) 矢野博俊君登壇〕

○理事(総務課長事務取扱)(矢野博悛君)
それでは、西川議員さんの御質問の中で、公共施設等の総合管理につきまして、御答弁させていただきます。

公共施設等の維持管理についてでございますが、地方自治体の会計について、これまでの定められた予算の中で、現金の流れのみの把握であったことや自治体の財政破綻もあったことから、資産や負債情報等も把握する地方公会計制度が導入され、その後、統一的な基準による地方公会計マニュアルが国から示されたことから、この統一的な基準による財務諸表の作成を行う新公会計制度が導入されることとなり、平成29年度末までに完成するよう、現在、作成中でございます。

また、これに併せまして、固定資産台帳や備品台帳等の整備を進めておりますが、これをシステム化し、減価償却額等を財務諸表に記載することとしており、現在の財務諸表より精度の高いものとなり、財政運営の向上につながるものと考えております。

この固定資産台帳は、施設個々の利用状況や費用対効果などをデータ化することとし、新公会計制度に合わせ、平成29年度末までに固定資産台帳管理システムとして構築する予定にしております。

資産状況は基より管理や運営の情報、財務状況、施設コストなどのデータを基に効率的な施設管理、また、運営に努めてまいりたいと考えております。

また、公共施設の総合管理に関してでございますが、国においては、平成25年11月にインフラ長寿命化基本計画が策定されたところです。本町でも国の動きと歩調を合わせて、公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するため、藍住町公共施設等総合管理計画の策定に取り組んでいるところです。

国においても、公共施設等の老朽化対策が大きな課題となっておりますが、本町も例外ではなく、厳しい財政状況が続く中で、将来の人口変動等により、公共施設等の利用需要が変化していくことも予想されることを踏まえ、公共施設等の全体の状況を把握し、長期的な視点をもって、更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担を平準化するとともに、公共施設等の最適な配置を実現することが必要となっております。

また、公共施設等総合的かつ計画的に管理することは、将来のまちづくりを進める上で、不可欠であるとともに、昨今、推進されております国土強靭化にも資するものと思います。

藍住町公共施設等総合管理計画は、施設全体の管理に関する基本的な方針を示すものであり、本年3月末までに策定する予定といたしております。今後、この計画を基本といたしまして、個別の管理計画を策定し、公共施設等の管理運用を行っていきたいと考えております。

なお、策定後につきましては、広報あいずみ、また、ホームページ等へ掲載する予定といたしております。以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。

○議長(森志郎君) 西川良夫君。
〔1 O番 西川良夫君登壇〕

●10番議員(西川良夫君) 

答弁を頂きましたので、再問をします。児童館が町内8か所で運営している、そしてまた、公園等の整備も進めているということであります。

児童館等の利用については、団体登録はどうか、要るのか要らないか分かりませんが、有料だと思うんですね。児童館は自由に遊べるかというと、なかなかそうはいかないのか、なぜか子供たちはそこへ皆がそこに行くということにはならないと思いますが、そういうことも考えて、地域住民に対しての広場等の助成制度があると、整備をする場合の助成制度かあるという話ですけれども、そういったことも案内をして、状況に応じて案内をすることも必要でないかと思います。

体育館とか学校運動場などの使用については、これは多くの住民が利用するわけですから、利用料、あるいは条例などの制約はやむを得ないことだと思います。藍住スポーツクラブは子供から大人まで、今、盛んに活動して、そして、活躍もしておられます。より多くの子供が参加できるような、ジャンルを問わない、メニューがあってもいいのではないかと思いますが、この点についてはどうでしょうか。

また、国の補助事業で、放課後子供教室かあります、これは全ての子供を対象として、安全・安心な子供の日常を見守る活動となっております。

拠点は、公民館やコミュニティセンター、学校等の運動場などを使用して、メニューはスポーツや文化芸術、また、囲碁や将棋とか、いろいろな何でもありの事業でありますが、これは文部科学省の所管になっており、財源は一般財源からの措置となっております。

子供の居場所を作ることが目的で、地域住民との文化交流等の機会を提供する、そういう取組を推進して、利用料は無料で運営されております。

児童館のように教員免許や保育士の資格も要りません。国は児童館との連携を求めていますけれども、子供の行動は多種多様であり、1か所に集めて対応するのは無理かおるのではないかと思います。

そういうことで、県内各地でも、児童の安心・安全な居場所の確保や多様な体験と遊びの機会の提供などの取組が行われており、いろいろな施設を使って実施されております。

例えば、近隣では北島町は4か所、それから板野町でも3か所で運営されておりますが、藍住町でもこういった取組も必要ではないかと思いますがいかがでしょうか。

続いて、公共施設の総合管理についてですが、今、正にシステム構築に向けての取組を進めている状況だということであります。町民の皆様からは、いろいろなインフラ整備については、槁は大丈夫かとか、あるいは下水道整備についてはどうなっているのかとか、あるいは公共施設の管理状況など、いろいろなことが聞かれることがありますが、現状では明確に分かる人は誰もいないという状況ではないかと思います。

今後、整備されることによって明らかになっていくわけですが、その内容については、例えば、公共施設白書などでウェブでも検索できるような、そういった公開も必要ではないかと思います。

また、公共施設管理システムの構築によって、長期にわたる適切な施設の管理運営方針が明確になり、更に詳細な数値を基に個々の施設の在り方も検討することになっていくと思います。

そこで、数値化されたものが、低いものから順番に廃止をしていくというような単純なものではないと思いますが、住民や議会等との合意形成を図りながら、住民に対しては、シンポジウムやワークショップの開催、パブリックコメント、アンケート調査を実施することで意識の共有を図っていくなどの取組が必要であります。

また、施設の評価基準や方向性を決定していく今後のプロセスについての考えですが、どのように考えておられるか質問します。以上、答弁よろしくお願いします。

○議長(森志郎君) 奥田社会教育課長。
[社会教育課長 奥田浩志君登壇]

○社会教育課長(奥田浩志君)
それでは、西川議員さんの再問に答弁をさせていただきます。 北島町や板野町で実施をしている放課後子供教室を、藍住町でも実施したらどうかとの御質問でありましたが、藍住町には、先ほど答弁をいたしましたけれども、各地区に自由来館型の児童館が8か所あります。

そのうち5館の児童館で、学童保育を実施いたしております。また、地区協の方々や地域住民の御協力によりまして、季節ごとの行事を行うなど、適切な遊び場や生活の場を提供いたしまして、子供の健全な育成を図っております。

また、夏休み期間中は、全ての子供たちを対象にいたしまして、図書館2階とか、コミュニティセンター、野外等におきまして、夏休み子供教室というものを開催しており、普段なかなか体験できないような講座を実施いたしております。

また、あいずみスポーツクラブでは、先ほど議員さんもおっしやいましたけれども、小学生の低学年を対象といたしましたジュニアスポーツ、小学生高学年を対象といたしました、わんぱくスポーツを開催いたしまして、一つの競技ではなく、いろいろなスポーツが体験できるプログラムを実施いたしております。

このように、当町では、以前からずっと、放課後子供教室に代わるような取組を実施してきております。

西川議員さんの御指摘の、放課後子供教室につきましても、今後、補助事業ということもありますので、子供の適切な遊び場とか健全育成のために、検討してまいりたいと思います。

それと、ちなみに、児童館の学童保育は有料でございますけれども、自由来館的に訪れる児童につきましては、児童館は無料であることを申し添えます。以上、答弁とさせていただきます。

○議長(森志郎君) 矢野理事。
〔理事(総務課長事務取扱) 矢野博俊君登壇〕

O理事(総務課長事務取扱)(矢野博俊君)
それでは西川議員さんの御質問の再開につきまして、御答弁をさせていた、だきます。 公共施設等の総合管理に関してでございますが、先ほども申し上げましたが、ただいま平成29年度をめどに、新公会計制度の構築とともに、施設の状況などの把握、また、効率的な施設管理ができるよう、固定資産台帳管理システムの構築を進めているところでございます。

このシステムにつきましては、名称、所在地、用途、施設概要、耐用年数などの基本情報のほかに、土地や建物の資産状況、利用や稼働の状況、職員数といった運営情報、人件費を含め光熱水や維持費、また、使用料収入など財務状況なども入力し、施設カルテ的なもの、調書を含んだ台帳として作成を予定をいたしておりまして、例えば、利用者1人当たりとか、1平方メートル当たり、また、稼働日数当たりとかのコストなども分かるものとする予定といたしております。

このシステムデータを基に、効率的な施設管理運営を実施するとともに、施設の維持・管理・改修・取り壊し等の除却等、適正な公共施設の管理に努めてまいりたいと考えております。

また、今後、これらデータを基にした財務諸表等、また、施設の状況等の公表も考えてまいりますが、施設の維持管理、また、処分や廃止等を行う判断や方向性の改定を行うに当だっての住民の意見の反映についても、検討する必要がございます。

反映方法といたしましては、先ほど議員さんも申しておりましたが、住民の方へのアンケート、また、パブリックコメントの実施、また、住民参加の委員会などの設置による議論でありますとか、意見聴取などの方法もいろいろ考えられるところでございます。

公共施設に関する情報等の公表方法やその内容とともに、どういった方法で住民の意見を反映していくかということ、また、施設の維持管理、改修や取り壊し等の判断基準などにつきましても、今後、検討してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

○議長(森志郎君) 西川良夫君。

●10番議員(西川良夫君)
児童館が8館あって、そして、自由来館型が5館あると、そこには有料だけれども、自由に後から遊びに来る子については、無料だという話ですけど、そこに不公平感があると思うのですが、そういうようなことにはならないのでしょうか。

また、そこの職員は、いわゆる教師の免許、あるいは保育士の免許が要る人が常に必要になりますけれども、そういうその資格とか免許とか、そういうものが必要ない、いわゆる地域の人で運営できていくための、それでね、地域の人、いろいろな人に協力をしてもらって、多様なことを経験できるような、そういったことが必要だということで、県内各地でもいろいろなところで、放課後子供教室というのが開かれているのです。

ですから、児童館も確かに充実していますけど、それだけでは、吸収しきれないので、そういった取組が文部科学省と厚生労働省の連携で進めていこうと、こういうことで、今年の9月にも予定されていると思うのですが、放課後総合子供プランとかいうのが、推進委員会の研修何かがあったりして、そういうのも県下的に進められているのですけども、児童館で有料と無料の子が入り交じって、そこで過ごすというのは、どうかなと思いますがどうですか。

○議長(森志郎君) 奥田社会教育課長。

O社会教育課長(奥田浩志君) 西川議員さんの御質問、再々問にお答えさせていただきます。

今、議員さんからお話がありました、従来、今現在、児童館で行っております、学童保育とすると、議員さん御指摘の放課後子供教室をミックスしたものをやらないかという形で、確かに文書が来ております。そういう形で、今現在、児童館におきまして、今、小学校3年生までは学童保育ということでやっています。

そのぼかに、放課後子供教室ではございませんけれども、いろんな児童館の行事で地区協の皆さんとか、地域の皆さんが御協力いただいて、行事的な七夕まつりとか、ハローウィーンとか、クリスマスとかいろんな行事をされております。

また、そういう形でやったり、子供たちを対象に、夏休みに、教育長さんも講師になって、図書館2階とか、野外まで出て行って、いろんなイベントをやったりとか、そういうような、ひっくるめた形で、放課後子供教室に当たるものを藍住町はやってきました。

議員さんのおっしゃるとおり、こういう補助事業で、子供たちを対象にして、やるという形を社会教育課だけではできませんので、いろんな関係課と協議して、また、できるかできないか分かりませんけど、検討してまいりたいと思います。そういう形で答弁とさせていただきます。
●10番議員(西川良夫君) 以上で、終わります。

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