27年12月定例会・一般質問

健康寿命の延伸・教育施設の管理の在り方について質問しました。

佐野議長  次に、6番議員・西川良夫君の一般質問を許可いたします。
佐野議長  西川良夫君。
西川議員  議長から一般質問の指示がありましたので、一般質問を行います。

まず、健康寿命延伸に向けた取組についてでありますが、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す健康寿命が、2 0 13年は男性が71.19歳、平均寿命は8 0.21歳です。女性が7 4.21歳で平均寿命が8 6.61歳と公表しております。

これを見ると、何らかの障がいがあって自立した生活が送れない期間が男性9.2年女性は12. 4年となっております。この期間が少しでも縮まるような対策を講じることによって先ほどから健康保険税が非常に厳しいという、財政が厳しいというような内容も少しずつ改善されるのではないかと思います。

健康寿命が延びると、生活の質の向上だけでなく医療や介護の費用の削減にもつながることから、政府は2 0 2 0年までに健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げております。高齢者数は2 0 4 0年頃まで増え続け、独り暮らしの高齢者も増加していきます。 

2 0 2 0年には高齢化率が30%近くに達すると見込まれるなど、日本の高齢化の水準は世界でも群を抜いたものとなっております。半世紀前には65歳以上の高齢者1人をおよそ9人の現役世代で支える胴上げ型の社会だった日本は、近年3人で1人の騎馬戦型の社会になり、このままでは、2 0 5 0年には、国民の4割が高齢者となり、高齢者1人を1.2人の現役世代が支える肩車型の社会が到来することが見込まれております。

平均寿命と健康寿命の差がもたらす負のインパクトは、社会にも大きくのし掛かり、推計では、社会保障費のうち医療給付費は2 0 12年度の35兆円から、団塊の世代が後期高齢者となる2 0 2 5年には54兆円に拡大すると指摘されております。

介護給付金19.8兆円と合わせると社会保障給付費全体の4 9. 5%を占め、年金4 0. 6%を超える規模になると言われております。実際、65歳以上の高齢者の1人当たりの年間国民医療費は65歳未満の約4倍という実態もあり、現役世代の負担を縮小するためにも、健康寿命の延伸は不可欠であります。

病気になってから治すのではなく、病気にならないようにする未病対策が、今後ますます重要になるのではないでしょうか。

このようなことから健康志向が高まり、ウォーキングや山登りなどに精を出す高齢者も増加しておりますが、本町では現在65歳以上が7,305人、このうち要支援、要介護認定者数が第1号被保険者で1,351人、第2号被保険者が大りますともっと多いと思います。

要支援、要介護認定者数の推計は年々増加を見込んでおりますが、現状を維持するだけでも大きな成果だと思います。健康福祉課、保健センターなどが取り組む健康政策は現在どのようなものかお尋ねします。

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次に、教育施設の維持管理について質問をします。学校施設は、子供たちにとって1日の大半を過ごす学習・生活の場であり、子供たちが安心して快適に過ごせる場を提供するという観点から施設の維持管理については適切に行われるべきだと思います。

また、学校施設は、災害発生時には地域住民の避難場所としての役割も果たし、その安全性の確保も重要であります。本町の各学校施設も耐震化、防災設備は小中学校全校で完了し、更に、保護者の皆さんからの切実な要望で空調設備も29年度には全校で設置予定と伺っております。

一方で建物自体の老朽化が進み、内部の床や壁などの損傷が目立つようになって、景観が悪いとの声も聞こえてまいりますが、施設の全般的な維持管理については軽易なものから多額の予算を必要とするものまで連続して起こってくるものだと思います。今年度、学校から要望のあった施設の修繕、改修、その他の件数はどれぐらいありましたか。

また、要望があった件数に対しての対応はどのように行われているか、この状況をお伺いします。以上、答弁をよろしくお願いします。

佐野議長           森健康推進課長。
森健康推進課長        
それでは私のほうから西川議員さんの御質問の中で健康寿命の延伸に向けた取組について御答弁をさせていただきたいと思います。

厚生労働省の定義では、健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間とされています。厚生労働省が公表いたしました、平成22年度の全国の平均寿命男性7 9 . 5 5歳、女性8 6. 3歳に対して、健康寿命は男性7 0 . 4 2歳、女性7 3. 6 2歳となっています。

また、徳島県では、平均寿命男性7 9.4歳、女性8 6. 2歳に対して、健康寿命は男性6 9.9歳、女性7 2 . 7 3歳となっており、男性で9.5年間、女性で13. 47年間は自立した生活ができていないということになります。

この健康寿命を延伸し、平均寿命との差を縮めるための対策としまして、健康あいずみ21の計画に基づき、疾病予防と介護予防に取り組んでいます。疾病予防の取組としては、がん検診・骨粗鬆症検診・歯周疾患検診などを実施しています。

特定健診については、各保険者が取り組むことになっていますので、町では国民健康保険の被保険者に対して、各種団体の会合での啓発活動や保健師による個別訪問、電話での受診勧奨などを行っています。

また、啓発活動として、「健康寿命を延ばそう」をテーマに町広報紙に連載をしています。さらに、健康教室、栄養教室、運動教室、毎週月曜日の保健センターでの健康相談などの開催や東徳島医療センターとの共催で「ばいばいメタボ教室卜を来年1月24日に開催する予定になっています。

次に、介護予防の取組としては、包括支援センターが中心となって「元気になれる運動教室」「脳カアップ教室」「脳の健康教室」の開催や、老人憩いの家での「いきいきサロン」の開催などを実施しています。

また、この教室に参加された方は、かなり高い割合で運動や趣味の活動を始められていることから、一定の成果があったと考えています。以上、御答弁とさせていただきます。

佐野議長           森内教育次長。
森内教育次長         

教育施設の維持管理についての御質問にお答えいたします。
本町の教育施設は昭和50年代に建築されたものが多く、躯体や設備の老朽化が進行し、不具合が年々増加する傾向にあります。

特に、夏から秋にかけての台風の襲来期においては、各学校での雨漏り等への対応に追われている状況でございますが、抜本的な解決を図るためには、屋根の一部吹き替えなど大規模な補修が必要となる事案も含まれており、機能の維持が困難な事案も発生しております。 

日常的な小修繕や維持管理につきましては、各学校や幼稚園の担当者との連絡を密にして、内容を見極め、迅速な復旧や保守に努めております。毎年度の予算要求においては、各学校から施設や設備の修繕工事で多くの予算要求が出てきており、できる限り予算を確保したいと考えておりますが、財政的な制約もあるため、緊急度や事業費によって優先順位を付けて実施していかなければならないのが現状でございます。

また、大きな修繕工事で分割して実施できる場合は、複数年度に分けるなど、計画的に実施していけるように努めております。本年度予算の状況で申し上げますと、各学校から出された修繕工事費の要求は、合計61件で約4, 4 0 0万円でありましたが、予算計上ができましたのは36件で、約1 , 5 0 0万円でございます。

なお、本年度はこれらの修繕工事以外で、両中学校の教室等への空調設備設置工事のほか、藍住中学校体育館の非構造部材耐震改修工事、南・北小学校体育館の照明設備落下防止工事、また、西小学校プール棟の屋根改修工事で、合わせて1億7,830万円を予算計上いたしております。

本年度の当初予算における教育費全体の予算額は、15億8,000万円であり、一般会計予算の総額に占める割合は16.8%となっておりまして、民生費の3 6. 9 %に次いで2番目に大きな額を。占めている状況でございますので、御理解をお願いいたしたいと思います。

佐野議長           西川良夫君。
西川議員           答弁を頂きましたので再問をします。

健康寿命の延伸についての取組、様々に多種多様に行われていると伺いました。
特に地域包括支援センター、また、保健センター等の役割は非常に大きいものがあると思います。いろいろな活動によって一定の成果が上がっているのではないかという話でございますが、多くの病気、調子が悪くなる原因として、生活習慣病がよく挙げられております。

この生活習慣病についての取組ですが、食生活や運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣によって起こる病気の総称ですが、生活習慣病に関連する病気として、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などの病気が挙げられております。以前、これらの病気は、年齢とともに発症すると考えられていたために成人病と呼ばれておりました。

しかし、近年、糖尿病、高血圧などの病気は、食生活や喫煙、飲酒、運動習慣などの生活習慣が関わっていることが明らかになってきました。

そこで、成人病を生活習慣病と呼ぶようになりました。特に食生活については、直接体に影響かおることから、高脂肪、高カロリー、高タンパク、高砂糖が最も悪い影響があるとされ、現代の食生活そのものだと指摘されております。

最近のニュースによりますとWHOが発表した内容ですが、加工肉あるいは肉類が1日に50グラム以上が発がん性があるということもニュース等で発表されておりますが、こういった食生活、また、生活習慣に対するいろいろな啓発運動も必要でないかと思います。

保健センターなどから訪問指導の内容については、どういう内容で行っておりますか。また、対象者に対する比率についてもどれぐらいの比率で行われているのかお伺いします。そして生活習慣の在り方について、健康セミナー、あるいは講演会などを定期的に行うなどして町全体で盛り上がるような取組が必要ではないかと思います。

そのことにより健康意識が向上することにより健康寿命の延伸につながるのではないかと思いますが、この点いかがでしょうか。

次に、教育施設の維持管理についてですが、今年度1 , 5 0 0万円の施設修繕についての予定があるという話でございます。これは多いか少ないかは、ちょっとよく分かりませんが、予算的には、大差もそんなに多くないのではないかと思いますが、これは空調設備等の費用に掛かるためにこういう金額になるのでしょうか。

全体61件についての36イ牛ですから半分ぐらいの対応ですけども、こういう予算的なことについては、今年度は特に空調設備の予算で掛かっているので、これぐらいの対応になったのかをお伺いします。

この学校施設の維持管理については、地域の方々の応援を頂いて、そして進めるという政策も国の方針としてとっておりますが、学校支援地域本部事業というのが設置されております。これ22年の6月に教育委員会の答弁にあります。私の質問についての答弁でありますが、学校支援地域本部事業では、地域コーディネーターと地域教育協議会で構成されています。

地域コーディネーターは、学校のニーズを把握して、学校の求めに応じた学校支援ボランティアと連絡調整を行い、派遣したりボランティア間の連絡調整を行ったりと、学校とボランティアの緩衝役を担っています。

地域教育協議会は、学校支援地域本部においてどのような支援を行っていくかといった方針などについて企画、立案を行う委員会です。

地域の皆様の優れた知識や技術を学校教育活動に積極的に生かしていただくことは、地域に開かれた学校づくりの一環でもあります。運営状況につきましては、昨年の8月4日に藍住町学校支援本部事業実行委員会を設立いたしました。設置目的としましては、学校支援地域本部事業の効果的な展開を図るため、事業の企画・立案・広報・啓発活動などを行います。

この実行委員会は、学校関係者、関係団体の代表者21名で組織されており、教育長が会長となっております。

また、学校と支援ボランティアの連絡調整を図る地域コーディネーターを3名の方にお願いし、事業の推進をしております。ボランティアの方に御支援を頂いております内容としては、学習支援、環境学習、読み聞かせ、手話、藍染め、阿波踊り、食育指導、クラブ活動の補助、琴や琵琶などの雅楽、伝承文化、下校時の見守り、交通安全指導をはじめ、草刈りや花壇の手入れなど、多方面にわたり支援を頂いておりますというようなのが当時の教育委員会の答弁でありました。

学校から床の修繕をしてもらいたいが誰に言ったらいいか分からないといった悩みを聞いたことがありますが、今、この支援地域本部は機能しているのでしょうか。できるだけ施設整備についても経費削減という意味からできることはボランティアの活用が望ましいと思います。

他の学校において支援ボランティアの活用例では、ほとんどの学校で校庭の樹木の剪定を募集して行っております。教育施設全体では毎年のことであり多額の費用になるのではないかと思いますが、財政状況の厳しい中で経費削減に向けた取組が必要だと思います。私も随分昔のことですけども校庭の樹木の剪定をしたことがあります。

藍住中学校からの要望で、多分、保護者にそういう要望があったんだと思いますが、そういうこともありましたので、今この剪定につきましては、予算が組まれて、そしてその予算が使われておりますが、それを学校全体で見ると多額の費用になると思うんですね。こういったこともボランティアでやってもらえるんであれば費用の削減につながるとそのように思いますが、いかがでしょうか。答弁をよろしくお願いします。

佐野議長           森健康推進課長。

森健康推進課長        
西川議員さんの再門の中で健康寿命の延伸に向けた取組についてお答えをさせていただきたいと思います。

まず、保健師の個別訪問についての御質問ですが、個別訪問については主に特定健診の受診勧奨ということになっていますが、そのほかにも保健指導や母子精神障がい者の方などの支援のために家庭訪問を実施をしています。

次に、健康寿命の延伸についてですが、疾病予防と健康増進、介護予防などが主なものとなっております。特に疾病予防は重要であると言われています。疾病予防には食生活の改善、運動習慣、心の健康、歯の健康、健診の受診などがあります。

その中でも特に議員さん御指摘のように食生活の改善が最も重要であるというふうに考えられています。

また、平成24年度の調査結果では、徳島県の野菜の摂取量は1日当たりの目標量350グラムに対して、男性262グラム、女性264グラムで全国のワーストクラスとなっています。

このことから、町では週1回の健康相談の中で、管理栄養士による栄養バランスのとれた献立や1日当たりの野菜の摂取量などについて、相談や指導を行っています。

また、町内のイベントに併せての食に関する展示や講習、小中学校の児童生徒を対象にした朝食アイデアコンクールの中での野菜を中心にした献立の募集などにも取り組んでいます。さらに、食生活改善に関する教室や講演会なども開催していますが、より多くの町民の皆さんに参加していただけるよう、事業の内容を十分検討した上で、広報紙やホームページなどを利用して、周知を図ってまいりたいと考えていますので、御理解いただきたいと思います。以上、御答弁とさせていただきます。

佐野議長
森内教育次長

森内教育次長。
西川議員さんの教育施設の維持管理に関する再問にお答えをさせていただきます。

初めに、今年度の各学校からの要望があった修繕工事等について、今年度特に大きな空調設備等の事業費が、ある関係で圧縮されたというようなことはあるのかというふうな趣旨での御質問があったと思いますが、これにつきましては、大きな事業費を要しておる事業があるわけでございますが、それぞれ各学校からの要望を個別に精査いたしまして、緊急度、重要度の度合いによって優先順位を付けて必要なものについて予算付けをしていただいております。

必ずしも大きな事業があったからということで、絞られておるというふうな状況ではないと考えております。

続きまして、以前、学校支援地域本部事業で地域コーディネーターを中心に地域のボランティアの方の御協力を頂いておったというふうなことでございまして、この事業につきましては、国の補助事業として実施をしておったものでございます。

現在、こういった学校支援地域本部事業といった形のものは残ってはおりませんが、ただ、地域の方のボランティアを頂いた学校運営という面につきましては、藍染めの指導であったりとか、阿波踊り等々で地域のボランティアの方の御協力を頂きながら、学校運営に反映させていただいているという状況でございます。

続きまして、学校施設の修繕や維持管理における地域ボランティア等の活用についてでございますが、西川議員さんも言われておりましたように、学校の美化活動や清掃作業におきましては、町内全ての学校や幼稚園でPTAの御協力を頂き、毎年一、二回、保護者の皆さんが除草作業や溝掃除、窓ガラスのふき掃除などを行ってくれております。

また、施設の修繕等に関しましては、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る作業をしていただいたり、タイルの割れや剥がれを、保護者でもある本職の方がボランティアで何度も補修してくれているというところもあるようでございます。

このほか、交通指導をしてくれている地域の方が、高圧洗浄機で外壁の清掃をしてくれているということもございます。地域のボランティアによる施設修繕等の実施につきましては、現在のところ、余り行われていない状況でございますが、西川議員さんが言われておりますように、簡易な施設修繕等に地域の皆さんからの御協力を頂くことができましたら、学校における教育環境の向上が図られるとともに、維持管理経費の節減にもつながるものと思います。

今後は、地域の皆さんから一層のボランティア支援を頂けるような仕組みづくりについても検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

佐野議長           西川良夫君。
西川議員           

保健センターからの訪問指導、個別に行っていただいております。私の家にも来ていただいたことがありますけれども、生活習慣の様子を聞いていただいたり、それから、いろいろな食生活のことについても、いろいろとアドバイスをしていただいたらいいなあと思いました。

その時は、特定健診に行くようにということだけでしたので、そういう、ただ健診を受けるようにということだけでなく、日常生活についての、いろいろなアドバイス、指導なんかもしていただければ、いいのではないかと思いましたので、その点は今後、どうなんでしようか。答弁をお願いします。

佐野議長           森健康推進課長。

森健康推進課長        
個別訪問については、先ほど御答弁の中で申し上げましたように、主には、特定健診の受診ということで、お伺いをさせていただいているのですけれど、本来はその中で、保健指導等も実施をしていくということで、現場サイドでは、できるだけそういう形で、管理栄養士等も個別訪問には参加・をしております。

ただ、全ての御家庭で同じようなことを指導もしていってないということが実態なので、お邪魔したときには、そういうふうな指導も併せてやっていくように、保健センターにも十分指導していきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。以上、御答弁とさせていただきます。
西川議員           以上、終わります。

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