板野東部消防組合視察・28/10

板野東部消防組合議会・視察研修報告
臨海防災公園
17日から18日の日程で石川管理者、職員、議会計8名で視察研修を実施した。東京は雨模様・江東区・東京臨海広域防災公園を視察、ここは · 平常時には防災学習施設のある都市公園として、災害発生時には首都圏広域の現地対策本部として機能するようになっている。

正面
国土交通省と東京都が分担し、本部棟・ヘリポートを含む北側6.7 haを国営公園・(国営東京臨海広域防災公園)、南側6.5 haを都立公園として整備している。また、本部棟には内閣府が所管する防災拠点施設が設置されている。連日多くの方々が体験学習等を実施している。高層ビルが立ち並ぶ一角にこのような広大な広場があると安心感がある。
防災公園

18日 鹿沼市
栃木県鹿沼市・帝国繊維株式会社 鹿沼工場・視察

鹿沼市
朝、工場に到着すると蜂谷副工場長らが温かく出迎えてくれた。大正時代の工場は今もその風格を保っているようだ。敷地面積53,000㎡、従業員120人。研修室にて担当者の方から説明・創立以来100年以上の歴史を誇る、総合防災事業を中心とした会社。
大正時代に建てられた工場
「1903(明治36)年、日本で初めて消防ホースを開発した、以来、消防ホース、防災資機材、防災車輛、消防服など、防災に係る4つの事業分野を中心に、社会の安全・安心に貢献してきた。

ここ数年に亘って、「東日本大震災」に代表される大規模自然災害やそれに伴う産業災害、放射能汚染・テロ・危険物対応などの特殊災害、そして新たな感染症の発生や異常気象に伴う諸事象など、多種多様な災害、事故、リスクへの対応を迫られてきた。

そうした中で、当社の提供する様々な救助資機材・災害対策資機材、各種検知器、特殊防災車輌、防護服などが、あらゆる火災・事故・災害現場で活躍している。

当社の製品は一般の消費者の方々にはあまり知られていないと思うが、社会の安心・安全を守るためには必要不可欠なものばかり、実際これらをご使用するのは消防署員・消防団員・自衛隊員といった、人々の安全・安心を守るプロの方たちだ。

当社の社員には、プロの方々に製品の性能・構造・特徴などを正確に説明するためにも、勉強・研究熱心で、旺盛な知的好奇心を持っていることが不可欠です。そして、それ以上に重要なのは(社会や公共の安心・安全に貢献したい)という意欲です。」と概要について紹介していただいた。
消防用ホース
人類の安心と安全に100年余りもかかわってきたこと、日本国にも大きく貢献してきたこと、常に品質の向上に努力を重ねてこられたこと、多用するニーズに的確にこたえてきたことなど、会社が取り組む社会貢献の理念を創業以来堅持しているように感じた。

担当者の説明後、消防ホース等の製造工程など工場内を案内していただき見学することができた。

また、救助工作車や空港などで活躍する特殊消防車両などを組み立てる工場の見学、など多種多様の消防関係機器があることも興味深かった。ホースの製造工程では繊維会社からポリエステル製の糸を買い、細い6本の糸を1本に寄り合わせる。
空港火災などに活躍する。一台2億円の特殊消防車。松茂(阿波踊り空港)に2台配備されている。

特殊消防車
パレット状の材料から作った筒状になったビニール系のホースの外側を編み機にかけた糸で筒状に織っていく、そのあと筒の中に蒸気を注入し圧力で繊維のホースと中のビニール系のホースを密着させる。年間ホース製造量は4,000㎞。担当者は毎年これだけのホースを作っているが廃棄されるホースの量も同じ量となる。

ホースは大きいもので直径300ミリ、東日本大震災以降、福島原発の汚染水処理対策等、その他、洪水排水システムなどに使用。300mmホースの重量は300キロもあり、それを運搬するための機器、車両など運用システムも総合的に提供している。

全国の消防署へ供給するホース、消防車両、頻発する大災害に対応する防災関係機器等、益々需要が広がるのではないだろうか。我が国の安心と安全を支える会社として、今後大いに発展を続けるよう願い研修を終えた。

途中・豊洲市場見学。巨大な建物は工事が進み完成間近
豊洲市場

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